子供の歯並びが心配なお母さまへ

  1. 咬み合わせが反対
  2. 上の前歯が出ている
  3. 歯が曲がって出てきた
  4. 普段口が開いている
  5. 歯が後ろから出てきた
  6. 歯がなかなか生えてこない

この様な事に気付かれたことありませんか?

これらは健やかな成長への黄色信号です。
子供は、日々成長しています。しかし、この成長を邪魔したり、間違った方向へ誘導されてしまうことが日常生活の中で頻繁に起こります。

小さな変化も見逃さず、適切な時期に適切な処置(指導、治療)を行い、健やかな成長ができるよう、できるだけ正しい方向へ修正していくことが大切だと考えます。

例えば、乳歯の時に咬み合わせを歯科医に相談しても、いろんな答えが返ってくると思います。

「今はまだ、経過をみていて良い」

「永久歯になってからやったほうがよい」

反面私のように異常に気付いたらすぐ、姿勢、食べ方、日常生活習慣などの指導をしながら治療に入った方がよいという歯科医もいます。

■いろいろなケースがあると思いますが、上の歯と下の歯の真ん中がずれているケースです。

上の歯と下の歯の真ん中がずれているケース

歯並びの悪さはすべてが遺伝や生まれつきと思い込まないでください。
もちろん、遺伝はあります。
姿勢や、日常生活習慣、食べ方などで悪くなった歯並びは多いです。
こんなお子さんのケースは今治療を始めないと将来、歯並びはますます悪くなり、体もますます悪い方向に行くと思います。実際写真を撮ると体の左右差、前後の傾きが出始めています。

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初診時

初診時

奥歯が咬んでいるのに、前歯が閉じません
きちんと定期健診に連れてこられる熱心なお母さんです
”以前から、お口あいていますね、舌は出ていませんか?”
咬みあわせ少しおかしくなってきていますよ、問いかけはしていました。
受け口や上の前歯が前方に突出しているなど、お顔の形に明らかに変化がある場合は親御さんは気付き易いです。
このお子さんのケースはちょっと分かりにくいと思います。

ある日、こちらのお母さんから”先生、この子食べ方がおかしいんです。”と言われました。
今まで何回か指摘はしてきたのに突然何故だろうと思ってお母さんにお尋ねしました。
ママ友とその子供たちとお食事に行ったそうです。
お友達のお母さんから、”○○ちゃん食べ方がおかしいね。
こぼしているし、お口閉じていない。”と指摘されたそうです。
お母さんも少し気づいていたと思います。
自分の子が歯科医院で、きちんとできてませんね、なんて言われてもお顔の形も普通だし、普通認めたくありませんよね。自分の子育てを否定されているようなお気持があったのだと思います。
”食べ方おかしいでしょ、”なんて言われると、「子育てサボってるでしょ!」と聞こえますよね、

私だってそう感じると思います。

しかし、このお母さん偉かったんです。受け入れてくださいました。
お母さんのお友達も偉かったと思います。いやなことを言ってくれる人いまどき少ないですよね。

治療後約5カ月ぐらいです

治療後約5カ月

どんな治療をしたのでしょうか?

  • お口を閉じる
  • 舌を正しい位置にするトレーニング
  • 姿勢を正しく・・・・・

左側方に舌を出す癖があり、問題はまだ残っていますが、ここまで治りました。
ゴールはまだですが、前歯は下におりてきていませんか?
お口もきちんと閉じられるようになり食べ物をこぼさなくなりました。
早期に始められて本当に良かったです。

現在

現在

今の様子です。まだまだ問題はありますが、これから2期治療に入るかどうか相談中です。

このお子さんの性格はどんなに叱っても全然こたえない、何を言っても右から左に抜けていく・・・
お母さん曰く”なめてる”そうです・・・
しっかりしたお子さんですし、大丈夫だと思いましたが、ちゃんとやってくれるかな?と少し心配でした。
本人はとても頑張りました。
お母さんも毎日の叱咤激励御苦労さまでした。

私の尊敬する日本咬合育成研究会の高田先生の言葉をお借りすると

 1 日常生活習慣

 2) お口の周りの筋肉・力関係のバランス

 3) 矯正(歯科医)

それぞれ3つがうまくかみ合って機能を持ったバランスの良い咬み合わせを育成していくのです。

まさに、

 ご家庭の環境作り
 本人の日々のやる気と努力
 歯科医

三位一体で健やかな成長ができるのだと日々実感しています。

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今、インターネットもあり矯正の情報があふれ返っています。
いろんな意見があり、逆にどうすれば良いか、どの時期に、どこで治療をするか等、迷われている方は多いと思います。

何人かの歯科医の意見をお聞きになり、御自分に合ったところで治療を受けられるのが一番良いと思います。

最後に
「良い姿勢」こんな時期から気をつけてあげましょう!

赤ちゃんの時から良い姿勢で!

赤ちゃんの時から

お背中ピン

お腹はグー

足裏ピタ

の良い姿勢で食事します。

テレビを見るときも

テレビを見るとき
お背中ピン

足裏ピタ

身体にあった椅子に座ります。

簡単な作り方はお配りしています。身近な材料でできますので希望の方は受付にお声をおかけください。

きれいな歯並びや咬み合わせは、まずは良い姿勢から導かれます。
小さい頃から良い姿勢を意識した子育てをして頂くことが、健やかなお口の機能の発達を促します。
良い姿勢を習慣にしてあげる保護者の方の工夫が必要です。姿勢のゆがみはお口のゆがみです。

お父さん、お母さん頑張ってくださいね!

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