”子供は大人を小さくしたものではないのです。”

小児歯科治療では子供の成長を予測し、虫歯があれば、お口また全身の発育の障害になる虫歯を治療していきます。
1人1人の子供さんに応じた発育状況を考えながら予防、育成、治療していくことが必要だと考えています。

◇どんな風に治療するのでしょうか?

◇Tell Show Do

子供は3歳過ぎるころから話せば理解できるようになってきます。これから何をどのようにするのか、子供さんにわかるように話し、それに用いる器具を見せて大丈夫だと理解させます。
話して聞かせたとおりのことを鏡を見せながら行います。歯科治療に対して恐怖心を与えない様にします。何でも最初が肝心だと思います。但し、今は昔よりおむつが取れるのが遅くなってきているのと同様に、歯科治療も上手にできる年齢が4位になってときたと、最近実感しています。

◇Modeling法

他のお子さんが上手にやっている姿を見せたり、治療中のビデオを見せて真似させることで協力的になることを期待します。

◇Talken Economy

頑張ったら御褒美をあげます。よくできたお子さんには、毎回治療の後にお楽しみがあります。
大人の方もたまに、私も欲しいという方いらっしゃいます。
遠慮なくどうぞ!

この様に、歯医者に来た子供さんが”楽しい”と思ってくれるように上手にコミュニケーションをとりながら、安全に留意し治療を進めていきます。 また、小さな変化も見逃さず、かみ合わせを育成し、虫歯の予防も同時に行なっていきます。

中には、頭でわかっていても、どうしても治療を嫌がるお子さんもいます。
その時は、ケースバイケースで対応します。
火事をぼやにして経過をみるのかお母さんに大鉈をふるってもらうのか・・・抽象的な書き方ですいません。

そうならない様に、お母様方と一緒に予防はしっかり行なっていきます。
そのお子さんにあった予防法をや育成法一緒に考えていきましょう。

 ◆ラバーダム

ラバーダムお水嫌いな Iちゃん。それならばと、ラバーかけました。

でもこれって、保険請求できないんです。何年か前までは100円(患者さん負担では3割で30円)でした。

今はこちらの持ち出しでやることもあります。何で、保険から消えたのでしょうね?不思議です。

子供の成長発育と歯の成長

小児歯科って歯だけを治療するのではなく、その子供さんの成長、発育も一緒に見守って行くものだと考えています。

良く保護者の方から、歯がなかなか生えてこないんですが大丈夫ですか?

と言う質問をうけます。例えば6才の子供さんで男女の違いはありますが1年間で身長が5センチ前後(1SD)伸びていなければ要注意です。体重もおそらく増えていないでしょう。

まず、成長の伸びがなければ歯も育たず生えてきません。

正しい食べ方、正しい姿勢、簡単な体幹を鍛える運動などをアドバイスしながら健やかな成長のお手伝いをしています。