歯周病が気になるあなたへ
時々、歯が浮いた感じがしたり、歯肉からの出血や痛みがあったりしませんか?また、口臭が気になったり、歯が揺れる感じはありませんか?
歯周病は歯そのものが悪いわけではなく、歯を支えている、歯肉や歯槽骨の病気です。
歯周病菌という誰のお口の中にもいる常在菌が引き起こす、慢性の病気です。
状態のいい時もあれば悪い時もあるので、放置してしまいがちですが、そうする事で、病状が進行して受診した時は、かなり重度の歯周病に進行して手遅れになっている事も少なくありません。
そういう点で、糖尿病、高血圧と同様生活習慣病に分類されます。
もし、あなたが妊婦さんなら、女性ホルモンが活発化している為免疫力が弱くなっています。免疫力が低下すると歯周病、歯肉炎がひどくなります。人によっては、つわりがひどく歯ブラシもお口に入れられない方もいらっしゃいますので、注意が必要です。
妊婦さんが良く風邪をひくのも免疫力の低下のためです。
歯周病の治療として、まずは歯周病の原因菌の数を減らすことです。
そのために、歯磨きの指導を行ったり、時には局所麻酔をかけて歯石を取ったりします。
歯周病で深くなった歯周ポケットの中にも歯石が存在します。
そのほか、歯周病で噛み合わせが変化している場合は、噛み合わせの調整を行ったり、動揺のある歯に対して接着剤で固定して歯を安静に保つようにします。
歯周病の原因は単にお口の汚れだけではないので、喫煙や全身疾患、ストレスなどに対するアプローチも必要です。
大切なことは、自分のお口に関心を持ち、今の歯周病の進行度を把握することです。
少しでも、おかしいと感じたら検査を受けてくださいね。 顕微鏡でお口の中の
細菌(口腔内細菌)をお見せいたします。歯周病の原因菌の数や種類、活動性が確認出来ます。
口腔内細菌
位相差顕微鏡
位相差顕微鏡でお口の中の細菌をお見せしています。
これを見ると皆さん『うわー!』と言って驚かれます。頑張ってプラークコントロールしましょう。これは誰にでも居るんです。
アイドルのMちゃんにだっているんですよ~、と説明すると安心されます。歯周病は、まずプラークコントロールからです。
丁寧に指導致します。
一緒に頑張りましょう。
妊婦さんへ、つわり時の歯磨きワンポイントアドバイス
- つわリが軽く、体調の良い時に磨く
- 歯ブラシは小さめ、小さく動かす
- 臭いの強い歯磨剤を大量に使わない
- 顔を下に向けて磨く
- 奥から前にかきだすように磨く
- ながら磨きはおすすめです。
テレビや音楽を聴きながら、お風呂に入ってリラックスして磨きましょう
注意していただきたい嘔吐直後の歯磨きについて
嘔吐直後は水などで十分にうがいをして、胃液の残留を洗い流します。
直後の歯磨きは歯の摩耗を引き起こし、酸蝕症となる危険性があります。
約30分は歯磨きを控えましょう。
マイナス0歳から予防は始まります、プレママ頑張ってくださいね!